一風変わった屋号に目を奪われるラーメン屋。土浦に9月に誕生した新店カフェと迷ってラーメン屋はそんな印象からはじまる店。券売機でひと際目を引く『六色麺つけ』というボタン。店主もおすすめだというこのメニューを注文して待つこと数分。テーブルに届けられたのは、黄、橙、赤、紫、青、緑の6色に色づけられた麺だ。それぞれ、カボチャ、トマト、ビーツ、ムラサキイモ、バタフライピー、ホウレンソウの粉末を練りこんだ麺は、無塩&無カン水の極々素直な自家製麺。そこに蓮根でとろみを付けた濃厚魚介のつけ汁をまとわせてたぐる。繊細な麺とは真逆のパンチの効いたつけ汁は塩気の立った男気を感じる味わい。ほのかに感じる野菜の風味と、つけ汁が驚くほど良い相性を見せる。トッピングの蓮根も美味、つけ汁の中のチャーシューも分厚く食べ応え十分だ。ラーメンもほのかな酸味が爽やかな一杯。店主の懐の深さがうかがえる味は通い詰める価値ありだ。