JRひたち野うしく駅そばに6月オープン。看板メニューは屋号の由来にもなっている鯖と煮干でとったSABO中華と、濃厚鶏白湯ベースだ。鶏白湯には醤油、塩、味噌がラインナップされ、どれもマイルドでクリーミーな仕上がり。でも、編集部が特筆したいのはSABO中華…特に「塩」だ。血合いを除いた鯖節に、頭と腸を掃除した煮干を丁寧に炊き上げたスッキリ切れ味鋭いスープ。そこにホタテをはじめとした6種の素材を折り重ねた塩ダレを合わせる。香味油は使わず。カエシのように濃厚鶏白湯を少しだけ加える。その美味しさは極上和だしのよう。最初にくるコハク酸の旨味に、追いかけるように鯖節の旨味。最後に残る余韻は煮干の旨味とほんの少しの渋み。まさに違いの分かる大人にこそふさわしいスープ。そこに合わせるのは菅野製麺の中細麺。早めに茹で上げることで芯を残しつつ、麺肌はもっちりと仕上げる。この麺がスープを吸っていくと驚くほど味が変化するのも特徴。 一度は食べる価値のある一杯だ。